こんにちは、ねこじまです。
具体的にどんな法律に引っかかるの?

今回はこんな疑問についてお答えしていくよ
廃墟探索で抵触する可能性のある法律①:住居侵入罪・建造物侵入罪
まず、刑法130条というものがあります。

なるべくわかりやすく説明するよ!
①廃墟探索が「住居侵入罪」になるケースは?
②廃墟探索が「建造物侵入罪」になるケースは?
たとえば、駅、学校、工場、倉庫、店舗、そして公共建造物など(官公庁の庁舎)。周りにある敷地も、建造物に含まれると解されています。
廃屋以外にも、廃工場や廃学校、そして廃駅。
いわゆる廃墟探索は、こういった「建造物侵入罪」に該当することが多いようですね。
③豆知識:「不退去罪」になるケースは?

嫌だ!もっと写真を撮ってインスタでいいねを@#$%(ダメです)
廃墟探索をしても、必ずしも侵入罪に問われるとは限らないが…

ただし、下記のような事例もあります。
引用元:マネーポストWEB

合法とはいえないけど、管理の仕方次第ではグレーゾーンとして判断されることもあるみたいだね
廃墟探索で抵触する可能性のある法律②:軽犯罪法
仮に住居・建造物侵入に当たらなくても、軽犯罪法違反(潜伏の罪等)に引っかかる可能性があります。
①については、こちらは先ほどの住居侵入罪の拡大類型で、住居侵入罪の「侵入する」から「ひそむ(隠れて姿を見せない)」になっていますが、こちらに関しては時間的継続が必要とされるようです。
廃墟探索をして、実際に逮捕されることはあるのか?

まず結論としては、廃墟の探索は違法行為だよ。
とある有名廃墟ブロガーの栗原亨さんという方の言葉を借ります。
敷地内は勿論、建物等に潜入した場合は「建造物侵入」物件によっては「住居不法侵入」になる事も有ります。
ガラス1枚割っても「器物破損」です。
また、管理物件内部の物品を持ち出せば「窃盗」です。明らかに棄ててあると思われる物でも場合によっては「占有物離脱横領」になる可能性も有ります。廃墟内にゴミを捨てるのは「不法投棄」になる。廃墟に火をつければ『放火』(重罪)です。
では、実際に廃墟を探索して逮捕までされるかどうかについては、
実はケースバイケースなことが多いようです。

むむ!?
ケース①:廃墟探索をした結果逮捕されない(罪に問われない)
まず、先ほど挙げた栗原さんですが、実は本人はバリバリの廃墟マニアです。
2020年1月にとあるコスプレイヤーが北海道の廃遊園地にて無断で写真撮影を行った件について、下記のような見解を述べています。
廃墟を30年以上にわたり1500件以上巡ってきた。
本を出したり廃墟の連載を掲載するにあたり、出版社の弁護士とも何度も打ち合わせをした。
様々な意見はあるが法律にも本音と建前があり、廃墟に不法侵入する。=犯罪。
これには何の異論もない。
では、犯罪はすべて検挙したり逮捕するのか? pic.twitter.com/lBBr9V8TAI— 栗原 亨(廃墟Explorer管理人) (@GSX1100SSSL) 2020年1月11日
一番わかりやすいのスピード違反だろう。
その行為自体は勿論「違法」である。
しかし10㎞オーバーはまず捕まえないが30㎞もオーバーしたら捕まえる。
ちなみに自分自身廃墟で3体の遺体を発見し通報しているが、廃墟の入ったことに対し簡単な注意は受けたが逮捕はされていない。
このフリ幅である。 pic.twitter.com/8xkRQLFRL7— 栗原 亨(廃墟Explorer管理人) (@GSX1100SSSL) 2020年1月11日
実名をあげると岩手の「松尾鉱山住宅」ここで撮ったコスプレ写真。
違法だ違法だって警察に持っていってみよう。
まず捜査すら行わないだろう。
所有の自治体に、証拠の画像持って言いつけに行ってみよう。
恐らく、ありがとうございます。検討させていただきます。で被害届すら出さないであろう。 pic.twitter.com/OvRHIuxvtd— 栗原 亨(廃墟Explorer管理人) (@GSX1100SSSL) 2020年1月11日
では、実際にどうなるか?である。1枚の画像がある。
栗原亨(戸籍の本名、千葉県在住)の所有する画像である。
すぐに管理者へ送って警察へ通報。不法侵入ですよ!って。
でも、警察は来こない。なぜなら入った証拠ではないからだ。
「だって画像があるから証拠ですよ」って喚いたところで、 pic.twitter.com/1fVQBoZpod— 栗原 亨(廃墟Explorer管理人) (@GSX1100SSSL) 2020年1月11日
栗原が不法侵入して、この画像を撮った。って証拠にはならない。
なぜなら自分の所有する画像であっても、第三者からの提供かもしれないからだ。
しかし、2枚目はどうだろう。
画像は誰が撮ったかしらないが、明らかにこの変装した女性は「この物件の中に立っている」
これ自体が完全に証拠となる。 pic.twitter.com/mkQZJ1k2Tt— 栗原 亨(廃墟Explorer管理人) (@GSX1100SSSL) 2020年1月11日
お面をかぶったり、顔にモザイクなら言い逃れできる=立件するだけの証拠がない。
犯罪には間違いないが、立件困難なので警察は動ない。誤認もあり得るし。
これは完全に顔も写っているし、所有者がこの画像=証拠。をもって被害届を出せば確実に逮捕だ。
※コラージュらしいので逮捕後、釈放だけど。 pic.twitter.com/wFYpxBxmfb— 栗原 亨(廃墟Explorer管理人) (@GSX1100SSSL) 2020年1月11日
今回の事件を戒めとし、すぐに証拠となる画像は消去して欲しい。
うるさい事を言い、煙たい存在かもしれない。
ただこの「老婆心」には30年廃墟と連れ添ってきた英知が含まれていることだけ覚えておいて欲しい。
※廃墟不法侵入に関する質問は受け付けません。その通りなので。その他は質問箱へ。 pic.twitter.com/bZaWEOAopS— 栗原 亨(廃墟Explorer管理人) (@GSX1100SSSL) 2020年1月11日
このように、30年間も廃墟探索を続けながらも逮捕を一度もされたことがない方もいるようです(単純に逃走スキルが高いだけなのかもしれませんが…)
ケース②:廃墟探索をした結果逮捕される(罪に問われる)
他方で、書類送検・逮捕をされてしまう人が一定数います。
実際、2019年1月に千葉県の廃墟に侵入した例がネットで公開されています。
この場合はネットで心霊スポットとして知られていた廃墟に、6名の男性が無断で侵入し、書類送検されてしまったという話です。
また、ツイキャスをするために廃墟に立ち入った人が逮捕されたという例もあります。具体的な記事は見つからないのですが、心霊系Youtuber界隈ではそこそこ話題になった話のようです。

詳しくはこちらの動画で説明されているよ〜
なぜ捕まる人と捕まらない人がいるのか?
答えはズバリ、管理物件か否かです。
管理物件に立ち入った際に警察に通報された場合、まずは警察は管理者に連絡を入れます。
この時に、管理者が被害届を出せば初めて「逮捕」に至ります。
逆に、管理物件でない場合(管理者が行方不明の場合)は、警察が管理者を見つけられないため、厳重注意処分で済むこともあるようです。悪質な場合は住居侵入・建造物侵入の「疑い」として保留され、後々管理者が見つかった際に罪に問われる可能性もあるみたいですね。
廃墟探索は違法行為なのか?まとめ
廃墟探索は違法行為と言えますが、逮捕に至るかはケースバイケースのよう。
先ほどの栗原さんみたいに30年間大丈夫な人もいれば、即刻逮捕に至る人もいます。
なお、一番良いのは管理者に直接連絡を入れ、許可をもらった上で探索することです。
当サイトでは廃墟に無断で立ち入ることは奨励しませんが、どうしても訪れたいという方は自己責任でお願いいたします!

グレーゾーンな部分もあるから個人のモラルに任せるけど、違法性は正しく認識しよう。そしてまずは許可を取れるか確認してみよう!
comments
僕の友達が廃墟に行って、その写真をアップしたのを廃墟の所有者に見つかり学校に通報されました。もし、これで訴えられたら終わりですよね…