【世界遺産】チェルノブイリ原発事故について現地レポ!

廃墟

こんにちは、猫島です。

とりあえずチェルノブイリに行ってきました。

※本記事は、猫島による事故の背景説明と簡単な旅行記になります。

Chernobyl Tourで事前予約

今回は、ウクライナのツアー会社「Chernobyl Tour」に案内をお願いしました。

基本的には1ヵ月前から予約すれば最低価格の84USD(約9500円)で終日ツアーが予約可能です。

他のツアーと比べてもかなり安く、ガイドの質もとても高いのでおススメです!
(英語も聞き取りやすい)

放射性ワンコに歓迎される

基本的には車での移動。

キエフから出発して2時間ほど経った頃に、第一チェックポイントに到着。
銃を持った兵士が構えていました。

通常は問題なく通過できるようですが、たまたまこの時何かしらの手違いがあったのかガイドと兵士が揉め始め…

結果2時間ほど待たされるハメに!

しかし、車外のお土産屋さんでみんな暇つぶし。
写真の通り、負の遺産とは名ばかりの、完全に観光地ですね。笑

そしてさらには…

放射性ワンコが多数!

元々は都市だったチェルノブイリ地区。
捨てられた犬たちの子孫なのか、野犬が非常に多いらしく、定期的に訪れてくるツアー客にとても懐くそうです。

当然、犬には放射能の概念がないので、放射線ドバドバのところにも行きまくっています。
したがって、近くで見るだけならまだしも、ガイドも「素手で触らないでくださいね〜(^^)」とのことでしたが、

 

「触らないでね〜」とのことでしたが(^^)

 

\みんなめちゃ触るやん!/

手袋の上からなら問題ないらしい…!

森のトンネルを抜けると…

ようやくチェックポイントを通過。

基本的には自然が街を覆い尽くしてしまい、完全に森と化しています。
(いわゆるラピュタ化と言うやつですね)

途中から車を降りて、雪道を徒歩で進みます。

そこでもやっぱり、

放射性ワンコ!

本当に人懐っこいですね〜

かつて共産主義が謳われた廃劇場

さてさて、たどり着いた先は旧ソ連の小劇場。

ザ・廃墟という感じで、床も崩壊し、壁の塗装も禿げています。

 

奥の赤い幕にウクライナ語で書かれているのは、

хай живе комунізм 共産主義よ永遠に
свитае майбутнє всього людства」全人類の夜明けは近い

チェルノブイリ原発はソ連にとっての大事なエネルギー生産手段。
当然、従業員やその家族がその近くに居住することになります。
こちらの小劇場では、そんなチェルノブイリ地区に滞在する市民への、共産主義の教育が施されていたというわけです。

忘れられた保育園

家族がいるということは、保育園や幼稚園も必要になってきますよね。

そちらも今ではこの有様。置いてけぼりのおもちゃ達がかわいそう…

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「そもそもなんでこんな荒れてんの?って思った方。
たしかに、数十年間放置されたままならこんなめちゃくちゃにならないはずですよね。

放射性物質を洗い流すためには、壁の塗装から剥がす作業が必要になります。
そのためには、棚や飾り物を全部取っ払って、除染作業をしなければなりません。

当然除染作業をするのは市民ではなく軍や原発の職員なので、
緊急事態の中いちいち人のものを気にしてる暇もないわけです。
だから、荒らされたまま残ってるんですね〜

ソ連の秘密兵器「DUGA-3」へ

皆さん、お忘れではないでしょうか。

チェルノブイリが設立された当時は、冷戦時代真っ只中です。

アメリカが人工衛星で各国を監視している中、ソ連はDUGA(デュガ)という超水平レーダーを使って諜報活動に取り組んでいました。

第1作目のDUGA-1は南ウクライナ、2作目DUGA-2はシベリアにあるとのことです。

こちらのDUGA-3はチェルノブイリの市民にも知らされていない超極秘計画。いわゆる秘密基地というやつです。

高さ150m、長さ500m。さすがソ連、やることが違う。

ちなみに当時の地図には、このエリアは「子どもキャンプ跡地」と記され、誰一人立ち寄ることはありませんでした。

その証拠に、偽のバス停まで作られています。

こちらのバス停、「秘密基地じゃないよ!子どもキャンプだよ!」というのをアピールにするために、わざわざ作られています。

つまり、一度も使用されたことがないということ。

それでも道を進んでいくと、銃を持った兵士が森からニュニュッと現れ、「子どもキャンプに何の用だ」と言って追い払ってくるらしいです(お茶目かよ)。

しかも、バス停の中をよく見ると…

 

ん…?

 

 

クマーฅʕ·ᴥ·ʔฅー!!!

頑張るところ違うだろ!!

原子力発電所の「石棺(せっかん)」

こちらがかの有名な事故現場(4号機の原子炉建屋)。

「あ、意外とこんなもんなんだ」というのが猫島の素直な感想です。

実はこれ、見えてるのは原発ではなく、原発を囲う建物、をさらに囲う建物。

どういうことかというと、事故直後に放射性物質を抑えるべく、原子炉建屋の周りにはコンクリでできた「石棺」という建物がつくられました。

しかし、1990年代にはその石棺すらも危険性が指摘され、第二の石棺(通称新シェルター/NSC=New Safe Confinement)を作る計画が発足し、2017年の9月に完成。

写真左下のモニュメントは、NSC完成を祝った記念碑です。

意外と最近まで事は続いてるんですね。

5万人が消えたゴーストタウン、プリピャチ

実は、”チェルノブイリ”とは地域の元々の名称。それに因んで名付けられたのがチェルノブイリ原発。

そしてその原発で働く職員を養うには、寝泊りするための街が必要。

そこで作られたのが、ソ連のモデル都市とされたプリピャチ。

基本的にソ連は「共産主義ってすごいんだぜ!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ミ☆」アピールを世界にしたいので、当時最も先進的とされた原子力発電を提供する街として、プリピャチをPRしまくってました。

その証拠に、市章は原子力そのもの。

出典:Wikipedia

市のモットーも「平和なる原子力」。今じゃ考えられないですね。

そんな彼らの生活は、1986年4月26日に一変。
事故当日は何も知らされず、国際世論のプレッシャーに負けた政府が翌日になって全てを開示。

3日分の食料と貴重品を持って、「一時的避難」を促された彼らですが、実際に家に戻れたのは数ヶ月後。しかも完全退去前の、最後の一時帰宅として。

こうして1ヶ月もしない間に街から5万人が消え、プリピャチはゴーストタウンと化したのです。

その証拠がこちら。

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なんだか悲しい気持ちになってきますね…

そしてプリピャチの廃墟、極め付けはなんと言っても、あの有名な観覧車。

こちらのテーマパーク、実は開園の1週間前に事故に見舞われたそう。

つまり、観覧車は一度も稼動していない…と、実はそういういうわけでもなく、

去年あたりに不法侵入したポーランド人が操作盤をいじって無理やり稼動させたそうです。

こちらがその動画。

 

(⌒-⌒; )

 

他にも、プリピャチにはエネルゲティック文化会館や、アバンガルト・スタジアムなどの近代的な施設が次々と建てられました。
ソ連でも有数の社会インフラが充実した都市になります。

原発の社食を食べて…

石棺工事や除染作業。今でも複数の職員がチェルノブイリで仕事をしています。

当然、社員用のカフェテリアが必要になりますよね。

今回のツアーでは、実際に社食を体験できました!

体に放射性物質が付着していないかチェックして、、、

 

じゃん!

チェルノブイリ原発の社食!

正直、「めちゃくちゃ美味しい!」というわけではなかったのですが、
地の果てで除染作業に取り組む職員さんたちと、
その職員さんのご飯を作る料理人たちには脱帽せざるをえません。

残さず食べましたよ!

最後は消防士たちに祈りを捧げて。

帰り際にちょこっと寄ったのが、こちらの記念碑。

事故直後に、消火活動に取り組んだ軍人・民間人(リクビダートル)。

20万人のロシア・ベラルーシ・ウクライナ人が投下されたそうですが、その多くが大量の放射線に被曝し、生涯膀胱癌や甲状腺癌などに苦しみました。

このモニュメントを最後に、ツアーは終了。
車に戻って、キエフへ戻ります。

とりあえず、チェルノブイリ行こう

いかがでしたか?

チェルノブイリの原発事故は、”共産主義”という矛盾を抱えたソ連が崩壊に向かう第一歩を飾る事件だったのかもしれませんね。

「廃墟ってなんか怖そう!」というイメージを普段持たれている方がほとんどだと思いますが、こうして実際に訪れてみることで「怖い」が「知りたい」に変わったりしますよ!

というわけで皆さん。

とりあえず、チェルノブイリ行こう。

comments

  1. […] ロシア以外の記事だと、チェルノブイリのこととか、自殺のこととか、映画の考察とか。色々雑多に書いていますが、まずは自分の好奇心を素直に追求していきます!そっから見えてく […]

  2. […] 【世界遺産】チェルノブイリ原発事故について現地レポ! 【世界遺産】軍艦島での歴史と暮らしを徹底解説! 次回は、具体的に観光がどこで生まれて、どのようにして現代人にとって […]

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